「先生と言われるほどの○○でなし。」


この部分を読みたいがためにアクセスしてきた人もいるだろう。多くの人はもう気がついているだろうが,○○の中身は,ばかである。直球勝負の解答に,ひるんだり,驚いたりしないように。「学園だより」にこの言葉は似つかわしくない,と言われるかもしれないと思ったので,○○とした。自粛だ。

これは何も私が造った言葉ではなく,三省堂「新明解 国語辞典 第四版」には,ちゃんと見出し語「先生」に対する用例として載っている。先生,先生と呼ばれていい気になっている人たちをからかっていった言葉である。正確な出典を知らないが,江戸時代の狂歌(の一部)だったと思う。多分第四版でなくてもこの用例は出ているだろうと思うのだが,筆者の手元には第四版しかなかったので,これに限定しておいた。

教員を目指す人に限らず,こういう表現があるということは,示唆に富んでいると思う。国会議員の先生方もこのようにならなければいいのにねぇ...

ちなみに,関西人にとって"ばか"という言葉は非常に強い侮辱を受けたように感じるようだ。一方,"あほ"という言葉はもっと親しみを持って使われるため,(文脈にもよるが)それほど強い屈辱感を感じない。関東の人の感じ方は,逆のようである。

くれぐれも注意しておくが,文章の前半に,○○先生,○○さん,○○君という記述が現れるが,そこは「ばか」という言葉が入るのではない。再度明確に否定しておく。 具体的固有名詞を入れる代わりに○○と書いたのである。ここを参照すること。


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