「学問の世界では,基本的にみな対等の立場で,権威に振り回されてはならない。権威は自由な思考を制限し,真理探求への壁を作ってしまうからである。”先生”という敬称が,権威を形作るとしたら,学究の場では,それを排除しなければならない。」


自分で読んでも赤面してしまうぐらい,たいそうなことを書いてしまった。しかし,本音である。心底そう感じるのである。すくなくとも,当時の研究室には,権威に対して嫌悪感を感じるような精神風土があった。実際には,「先生」という言葉が権威を作るかどうかは,使う人によるだろう。しかし,少なくとも私たちにとってはそのような意味があった,と私は思っている。

うーむ,えらく微妙な表現で終わってしまった。


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