ある研究室


ここではあえて名前を伏せているが,別に人に知られて困る研究室ではない(人に知られて困るような出身研究室というのがあるのかどうか知らないが)。

本文中にもあるとおり,私はここでそれから6年(正確には6年半なのだが)の間過ごすことになる。ここでは,役に立たない研究の重要性を皆が認識して,来る日も来る日も役に立たない研究を繰り返していた。そして,役に立たないことにこそ,私自身の充実した時間があった。その間の生活は,非常に勇気付けられるもので,また,楽しい日々でもあったのだ。

こんな感覚を理解してもらえるのは,それを経験した人だけだろうなぁ。(残念)


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