理学部


この文章を呼んでいる人の多くは,理学部などというところについてよく知らないだろう。理学部は純粋科学に関する教育・研究を行う場といってよい。日本では,応用科学と純粋科学との境目がみえにくくなって,科学技術という言葉が使われるようになっているが,その研究に対するスタンスは全く異なる。自然系(理科)教育講座生物学教室の某K助教授(ここに名前を載せていいかどうか本人の確認を取っていないので,イニシャルだけにしておく。誰のことだか見え見えだが。)は,その違いを解決するべき問題の起源に求めている。即ち,純粋科学は,科学の中に研究課題が存在しているのに対し,応用科学はそれ以外のところに研究すべき課題が存在する。ところが,この違いは研究者のスタンスの違い捉えられてしまい,学問上の本質的違いと捉えられないがゆえに,混乱は起こっているのだと思う。自然科学で飯を食っていない,一般日本人の科学的素養の低さが新聞などで報道されている。これを少しでも,改善するような手段を科学者側も取っていく必要がある。

理学部の説明をしようとして,自然科学者と一般社会人の格差の話になってしまった。とりあえず,この辺の支離滅裂さが理学部出身者の特質と思ってください。


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