学園だより第28号 私の研究室

“化学者C助教授の一日”の真相


化学教室セミナー

化学教室のセミナーはたいてい水曜日の午後,C−403号室(自然棟4階)で開かれる。主な内容は月一回の研究報告と,Chemistry for Every Kidという本を題材にした簡単な実験を含む報告である。この本はどこの家でも台所にあるような器具や材料を使った簡単な化学実験を101個集めたものである。本文後述のように実験そのものは小学生でも簡単にできるものばかりだが,その背景にあるものは深遠である。大学院生や大学生を対象としたセミナーで発表するためには相当勉強していなくてはならない。実験の背景をいかによく理解しているかが理科教師として重要な資質の一つだと思う。最後のは筆者の私見です。ちなみにChemistry for Every Kidはシリーズとして物理,生物,地学関係の本も出ている。

2001/07/04補足
Chemistry for Every Kidは少し大学でやるにはやさしすぎた。その後,Visualizing Chemistryという別の実験書やNature,Science等の雑誌などから論文を選んで紹介するようになった。


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